俳  句   


1987年12月より俳句の結社「浮巣」に入会・・・・同人・雅号 福島 彩
天休 翼先生に師事、生活の中での煌きを詠

2010年11月より地元の俳句研究会・主宰・島谷磨紗子先生に師事現在に至る。

   2019年
                       2月例会  春愁

春愁やレトロな音の蓄音機・・・・・高得点頂きました、ダイヤ針の音はレトロな音を奏でます

窓を打つ風はあなたか涅槃西風・・・高得点・親友が亡くなり早や半年、窓打つ風が友が来たように感じる夜でした

光放ち掬われ乱舞蛍烏賊・・・・・・富山の入善で割烹料亭をしている従姉妹の家に行った時の風景

                   1月例会  冬帽子

冬帽子かぶりて苦言を遠くする・・・・・最高得点頂きました

絶巓を目指す隊列冬帽子・・・・・・・・三浦雄一郎さんのアコンガウア登頂途中を詠みました

雪しまく列車過ぎゆく無人駅・・・・・・北海道の幾寅駅を詠みました

   2018年
              12月例会  冬日向・冬日

汽笛3回鳴らし出港冬銀河・・・・・主催からを頂きました午後5時出港の飛鳥Uを見送りました

濯ぎもの干して吾も干し冬日向・・・干したついでに暫くわが身を太陽に照らすこともあり

画布に落つ銀杏ひとひら色放つ・・・山下公園にはアマチュア画家が絵筆を走らせていました

                    11月桂山俳句大会
      
           本日俳句大会が無事に終わりました。シャンソンの方に重心を
           置いたせいもあり、めためたに成績が振るいませんでした。
                 提出句
                 千人ばり朱糸の瘤や秋彼岸  紙飛行機ひらりひらひら紅葉谷

 今までの私の俳句大会の成績です
       ↓
    桂山俳句大会特選句

  酔鯨という名の熱燗北の宿   200211   寒風や日没一瞬ロカ岬     200411

  赤とんぼ空を譜面にしてしまう 200611   吊橋の奥より迫る谷もみじ   200811

  句の道は祖母が先達白桔梗   201311   海水を放つ塩田能登は秋    201511

  抱え行くこころの罅や秋扇   2016・11


                 11月例会  散紅葉

飲む言葉つもり積もって山眠る・・・・主催よりを頂きました

ピアフ演ず女優魂寒椿・・・・・・・・嬉しいですこの句も主催よりを頂きました

芝居はね冬の銀座に吐き出さる・・・・大竹しのぶ演ずる「エディツト・ピアフ」鑑賞し銀座でお茶しました

             10月例会  紅葉・紅葉狩

日本列島台風の目にひれ伏せり

       風吹けばスイング始む紅葉山

               厄払い終へ一服の茶照紅葉


             9月例会  兼題・秋彼岸

    主宰の先生が体調の関係でお休みでした。

笑顔でね祖母の口ぐせ秋彼岸・・・・主催より最高得点を頂きました

小雪という草津の銘酒良夜かな・・・平凡すぎて面白くない句です

十三夜解けし帯の蛇めきて・・・・・艶のある句と思われた方が多く、実は友人たちと
                 出かけた宿で帯を振りまわし遊んだ句ですが人に
                 より解釈の違うのが俳句の面白さです

              8月例会  兼題・西瓜

食らいつき西瓜の種を天に吐く・・・・高得点頂きました

台風や海の家々廃墟めく・・・・・・・大型台風の多い夏でした

キーと鳴く醤油さしあり秋立ちぬ・・・k醤油の生絞りは美味しいのですが瓶を押すと
                  返事の様に必ずキーと音を立てました。

              7月例会  兼題・噴水

持て余す暑さを友に厨ごと・・・・・今年の暑さは殺人的、それでも美味しい食事作りに頑張る

噴水は北斎の波描きけり・・・・・・北斎の繊細な波と迎賓館の噴水の波が交差しました

孫の夢色は七彩夏休み・・・・・・・夏休みの子等の顔は輝いて夢いっぱい
    (なないろ)

              6月例会  兼題・とかげ

とかげ出て出て来ぬ言葉ひょいと出て・・・・・・主催より高得点頂きました

すもも食み句作り始む山の宿・・・・・・・・・・下部温泉泊の時、すももが美味でした

昼顔やヘップバンカットもウイッグに・・・・・・若い時代はヘップバンカット流行でした
                       

            5月例会  兼題・五月

校服のやや似合い出す五月かな・・・・・・皆様に沢山のを頂きました
                    (孫も中学2年生らしくなりました)
朝採れのトマトの赤を食らいけり・・・・・瑞々しい赤は元気の色
                    
二つ誉め一つ叱りてチューリップ・・・・・私は誉めて子育てをしました
            (時々子供に誉めすぎだよと、言われたりもしました)


                 4月例会  兼題・永き日 
行く春を乗せて夜汽車は闇に消ゆ・・・・・先輩たちにんで頂きました

永き日の刻(とき)を鳴きけり鳩時計・・・・我が家の鳩時計は鳴かずに柱にそのままです

サックス吹く傘寿の兄や春の宵・・・・・・町内会・シニア大学の代表etcを兼任し私の
                    自慢の元気満々の兄です。                   


          3月例会 桜餅・草餅
4っの目一つの草餅狙いけり・・・・・難しい兼題でした

琉球の海・空・砂よ春の風・・・・・風は全てに優しく包んでいました
   
島結ぶ伊良部大橋風光る・・・・・・雄大な橋を風がハミングする様に通過


                 2月27日(火)   2月例会 春の海

命継ぐ白き錠剤冴え返る・・・・・久しぶりに最高得点を頂きました(継ぐ繋ぐにするか迷いましたが、字あまり
                になるのでスッキリと継ぐにしました・毎朝のむ白き常備薬を読みました)
掬いたき金波のゆれて春の海・・・夕陽に映える金・銀の波は幻の世界の様に美しい

梅ぽつぽつ咲きて心も凛となる・・近くの梅が何処より早く寒空に咲き始めました

                     1月28日(日)  1月例会 返り花

    どんど焼き天衣無縫に火は踊る・・・・・どんど焼きの火が、勢いよく天に上る様を詠みました

    帰り花時をり光る我が記憶・・・・・・・主宰にを頂きました(返り花時々動く古時計 を出句の予定で
                                   いましたが例会の朝に閃き左の句に変更)
    平成も尻つぼみなり名草枯る・・・・・・主宰にを頂きました(時事句として・・・次はどんな命名が?)
     
   Iさんの句
    餅焼いて己が余生を膨らます・・・・・・最高得点はやはり我が会のホープIさんでした

       
       1月16日(火) 
   俳句集 
地元の俳句同好会の先輩メンバーのIさんから「交差点」の句集を頂きました。
彼は月の例会でも、いつも飛びぬけて感性豊かな句を発表される方。
本を開いた時から佳句が網羅されていました、その数句です。
   
    名人の駒音ひそか春障子
        初恋のふらここ永遠に揺れやまず
            この女そ知らぬ顔で林檎むく
                月山の風は虹色さくらんぼ
        〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
   2017年
                   12月例会  白息・息白し

石畳に秘めたる歴史冬館・・・・・・主宰にを頂きました(山手の洋館通りにて)

朝練の子等のかけ声息白し・・・・・近くの中学校からの元気な少年達の声

メタセコイヤ空を突けば雪を呼ぶ・・今にも泣きそうな雲を、尖ったメタセコイヤに
                 思いを托しました(好きな句でしたが点が少なかったです)
                11月例会  冬もみじ

冬茜 感嘆詞の渦 露天風呂・・・主宰にを頂きました(熱海の露天風呂の景)
                中7が字あまりで感嘆詞飛びにすると落ち着きますが、まぁこれで。
古民家を懐に抱き冬もみじ・・・・生田緑地民家園にて(まだ紅葉せず芒が抱いている様でした)
  
すき焼きや傘寿の兄の笑い皺・・・ユーモアに溢れる兄は1番の人気者です

                     10月例会  

十人十色虫の声にも人もまた・・・・・・・・一人よがりの句で誰にも選んで頂けませんでした
 
   喜寿迎へ生きる欲濃く温め酒・・・・・主宰にを頂きました

      子育ては未来育てか秋燕・・・・同感する方が選んで下さいました

                     9月例会  
 
人類みな恋して眠る星月夜・・・・・・・・・年輩のYさんに選んで頂きました

  ズーザザッと食べかた自由とろろ汁・・・丸子宿を散歩し丁子屋でとろろ汁を頂きました

     もてなしの分福茶釜月の宴・・・・吐月峰柴寺では月夜の歌会でお茶が振舞われます

                   8月例会  蜻蛉(とんぼ)

抱っこ紐のはみ出た足よ夏大根(だいこ)・・・・・・主宰にを頂きました。 

  秘密基地きっとあのへん蜻蛉飛ぶ       マネキンの服変える時季とんぼ飛ぶ

     風鈴の舌縛りたし赤子泣く       風鈴の舌忌々し座禅組む

                  7月例会   金魚

蹌踉(よろ)けぬよう片足立ちを夏木立ち・・・・・主宰にを頂きました。

掬われず土産の金魚愛(いと)しめり・・・・・・・網が破れて1匹も掬えずお土産の金魚を飼育しました。

夏帽子夫婦互いの時間割・・・・・・・・・・・・高点を頂きました

                     6月例会   梅雨

推敲は寝ても覚めても明け易し・・・・・主宰に特選を頂きました。

梅雨しとど街灯ひとつ切れしまま・・・・・今年は梅雨が続く日が少ないです

バラ園の裸婦像チラと紳士たち・・・・・平塚花菜薔薇園にて詠みました。
                   豊満な裸婦像が目を楽しませてくれました。

                 5月例会  

明るさは五月の空のトルコ石・・・・・主宰に特選を頂きました。

港へと花は繋ぐよ人もまた・・・・・・関内〜山下公園〜港の見える丘公園へと花いっぱい運動

なす鈴生り歩くハイキング・・・・・暑い時は緑陰を歩きたくなります

                      4月例会   

解剖の臓器の神秘割く・・・・・・兼題の「蛙」難しくあれこれ考えていた時に中学の理科実験の事を
                 思い出し詠みました。嬉しくも最高得点と主宰の特選も頂きました。

最果ての鎖塚いま花の中・・・・・・TVで「破獄」を見て、閃き以前訪れた網走の刑務所の近くの鎖塚を
                 思い出し詠みました。

春はやて如雨露ころがし逃げていく・・・恥ずかしながらじょうろを如雨露と書くのを初めて知りました。
                   その字を使用したくて句を作りました。


                3月例会    ぶらんこ

夢語り12歳の自覚卒業す・・・・・・hanaの学習発表会で400人の前で夢を語りました。
                 この句は自分では好きな句です
ふらここや昔宮女の遊具とか・・・・ぶらんこの事を・・・ふらこことも呼びます

眠れねば羊かぞへて春の闇・・・・・実感の句です


                  2月例会 「冴え返る」「余寒」

柵(シガラミ)を捨てる術得て余寒なほ・・・最高得点を頂き主宰にも特選をいただきました。
                    11月の俳句大会以来の得点になり嬉しいです。
   
頭痛なり風邪の神様乗っている・・・・・・この句も主宰に特選を頂きました。
                    句会当日は風邪の微熱が有り体調は最悪でしたが
                    記録係につき無理をした時に口から出た句でした。
   
番長の声抜きん出て福は内・・・・以前の節分の夜にはあちこちの家から「鬼は外 福は内!」
                の声が聞こえましたが最近は静か・・・

                 1月句会 「鮟鱇」

鮟鱇鍋女子会といえシニアなり・・・・・・・主宰に特選を頂きました。

     寒烏大胆不敵な眼を持てり・・・・主宰に特選んで頂きました。

           吊るされしあんこう揺れて海の音

年頭から2句も主宰に選んで頂き、シャンソンの時間をもう少し俳句に注ぎます。

                1月 新年句会

20日に木曽路での新年会があり、各自俳句を1句提出しての句会でした。
私は前日まで拙句が3句ほど用意していましたが、朝の洗面台でひらめいた句を提出しました。

  プチ整形どんなもんかと初化粧・・・・不思議な事に女性からは1票も選らばれずに参加し
                    男性全員と言っても2名の方に選んで頂きました。

前菜・先付け

天婦羅
茶碗蒸し・鍋物
  
デザート
お化粧をしている時に、鏡と睨めっこしながら
このほうれい線・この皺をとか指で引っ張って
顔のイメージを変えたりして、あぁこれは歳を
重ねた財産だと思い、いつも諦めている昨今の
句ですが、ふざけてはいません真剣です。



2016年
                 12月句会 「冬空・凍空」

   
 冬将軍の如き訃の報受けにけり

            禁句なりでもしかだって大掃除

                     冬空へ羽ばたけ大志持つ子等よ

                   11月句会   「大根」

   満月に機影を映し外っ国へ・・・・・・フルムーンの夜に作句
           (と)
       閉店の噂の床屋暖炉燃ゆ・・・・老舗の店が閉じました

       代々の出刃おもむろに鰤を割く・・母の使用していた出刃大事にしてます

       大根の艶良きものより売れにけり・・新鮮が一番

             10月句会  「新走り」「新酒」

 夫と飲む選びし新酒誕生日

           旅籠屋の慣れぬ枕や長き夜

                   秋うらら片方あたるハイヒール

                     9月句会  「露」

露あつめ君に捧げん首飾り・・・・・・・・・幻想的な句で共感を頂きました

     心にも固き石持て秋の声・・・・・無点句でしたが主宰に他の句会では点が入る
                     良い句ですとのお言葉を頂く。
            
     高架下の赤提灯や新酒汲む・・・・新橋の高架下のお店を詠みました。

                   8月29日(月)  8月句会(迎え火・送り火)

迎火や寅さん来てる映画街・・・・・・・・主宰に選んで頂きました。

   空焦がす五山送火京の夜・・・・・・主宰に選んで頂きました。

        嫁の来て迎火教へ送り火も・・・姑に教えられた通りに毎年行っています。

 

                 7月25日(月)   7月句会(打ち水)

打水の庭の静寂や座禅受く・・・・・・・座禅初めての良い経験をしました
    (しじま)
  滝浴びて吾一瞬に水の精・・・・・・河津七滝の内の落差が大の豪快な釜滝

    炎帝や草木の慟哭零れをり・・・水撒きをしても、すぐ地面はカラカラさぞかし
                   草木は水を欲しかろう。
                   
    瑠璃の皿際立つ料理夏の膳・・・友人作成の瑠璃色皿を見ました、それだけで膳が
                   華ぐでしょう欲しくなりました探そうっと。
 

釜滝

             7月22日(金)  月例会(夏の海)
            6月25日に行われました

番傘に生まれる音や梅雨の路・・・・・主宰に選んで頂きました。
     ↑
   (この句は例会投句を忘れ、出先の芦ノ湖畔のレストランから、雨を見ながら
    出来た即興の句を電話しました、作っておいた他の2句も一緒に報告。)

航跡はアートを描き夏の海・・・・・・マリンシャトルで港湾巡りをしました。

木遣り歌坂を落ちゆく薄暑かな・・・・この句は諏訪大社の御柱祭りの場にて出来た
                  句で、私はこの句が一番お気に入りでした。


             6月11日(日)  月例会(五月)

まな板の音踊ってる聖五月・・・・・・主宰に選んで頂きました。

筍食(は)ぶかぐや姫似の目鼻立ち・・・・hanaの眉毛がそれらしいのです。

バースデー魔法の言葉薔薇に添へ・・・魔法の言葉は内緒。


                  4月28日(木)  4月例会(雲雀)

Good byの握手を囃す花吹雪・・・・・・この句、別れの握手の悲しい場面を打ち消すように花吹雪が
                    わざと囃す様にと舞い散る情景を詠み私の好きな句。
 
 夜桜や千の足音通りすぐ・・・・・・・・この句も桜が足音を「聞いてをり」にするか迷った句。

   空を切り防波堤越へ揚げ雲雀・・・・最初の句は防潮堤で詠んだが、字あまりになるので防波堤に
                    変えたが、揚げ雲雀の勢いの高さを表現したかった。


                 4月5日(火) 3月例会(山吹)

   山吹や方向音痴のふたりづれ    
        ↓
    (山吹の句が出来ず、以前プラハで興味深い時計に見惚れ、見知らぬ外国で
     ツアーの一行とはぐれ方向が解らず、その時の気持ちを山吹に例えました)
              
               子らの声良く響く窓卒業す 
   
                      雀の子深呼吸して飛び立てり

  ★3月は忙しさに追われ行き当たりばったりで作句しました、案の定いままでにない
   最低の成績でした、ひたすら反省です真面目にやりましょう。


                   2月29日(月) 2月例会(立春)

点滴は水のドロップ春の闇・・・・・・・・主宰に選んで頂きました。
                    (主人が救急車で運ばれ応急処置の点滴の様子を見て)
 ☆彡I氏より嬉しい下記の、お言葉をいただきました。
  <まず中7の比喩が卓越です。私も点滴は何回か受けましたがこのような俳句的な眼で点滴を
   感じた事はありませんでした。それだけに、俳句を作る人としての冷静な作者のまなこが光
   ります。もう一つは「春の闇」の季語の斡旋です。この句の、作者の思いを「春の闇」に
   すべて託した一語です。
   「水のドロップ」までは、やや明るさを感じさせ、最後の季語で一転。
   この展開が見事です。でも、「春の闇」にありながら「おぼろ」な「回復感」が暗示されて
   いて救いもあります。> 勿体ないお言葉を有難うございます。

夢に見る産土(うぶすな)の海春立ちぬ・・夢に必ず出る海の風景が、奇しくも故郷の海でした

打ち砕け露天に零る春の波・・・・・・・・堂ヶ島温泉で波を受けての露天風呂に感激して出来た
                    句で、自分ではこの句が1番好きな句でした。
                                            


          1月23日(土)   1月例会(歌留多)

まぜ方の講釈聞いて葛湯かな・・・・・・・・・母の作ってくれた葛湯の思い出
 
   大寒や音符かすかに震るへをり・・・・・わが身が震えていたのかな
        
         触れし手に恋のスイッチ歌留多会

                
大寒や日本列島震わせり    彩


    2015年
           12月19日(土)  12月例会 (手袋) 

遺言の話サラリと炬燵かな・・・・・・・・高得点頂きました

また失くし半端手袋孤独なり・・・・・・・お気に入りの手袋を何故か無くします

寝そびれて賀状書く夜しんしんと

            11月28日(土)   11月例会
  2ヶ月ぶりに例会に出席し、仲間の皆様の温かい励ましを頂きました。

病窓でひと日の景を冬茜・・・・・・・・・・・・主宰に選んで頂きました。
(窓側に入院中でしたので、ただ1日の変わり行く景色を楽しんでいました)

掌(てのひら)の金運線やマッフして・・・・・・・主宰に選んで頂きました。
   ★マッフとは(毛皮製の円筒状の両手を寒さから保護する物)

     空いっぱい干し物泳がせ空っ風    以上の3句を投句しました。
          11月14日(土)   俳句大会(自治会主催)

    海水を放つ塩田能登は秋 ・・・・・ 特選を頂きました。
 
退院後につき大会は欠席しましたが、友人がその日のうちに知らせて頂き
落ち込んでいた私を元気づけてくれました。

                  9/26(土)   9月例会 (稲妻・稲光・月)

     稲光子ら抱きしめし頃遠く(添削後)・・・・・・・高得点を頂きました。
      稲光子供ら抱きし頃遠く(原句)→稲光子ら抱きしめし日の遠く→素晴らしい先輩の添削

     網笠の中の吐息や風の盆・・・・・・・・・・・・・高得点頂きました

        坂の町燈は帯となり風の盆         舞を待つ三味の音遠く風の盆 

        三味の音と胡弓に酔ひぬ風の盆       夜の更けて胡弓冴えだす風の盆

        秋の夜懐かしく聴くおわら節        風の盆見て真夜中のチェックイン

        幼き手時々しなふ風の盆      ★感激した風の盆の駄句シリーズです。

       



        8月23日(日)    8月例会 (残暑)
 
 磨かれし古民家の床残暑あり

      新涼や産着のように纏わるる・・・・主宰に選んで頂きました

            祭笛肴に加へ一人膳

                   防具持つチビッ子剣士終戦日

                      8月3日(月)  7月例会(夏館)

     夏柳むかし遊女屋ありしとこ・・・・・・・主宰に選んで頂きました
          (藤沢の柳通り)
             
     仮縫いの針そのままに夏休み
          (現・横浜Fカレッジ時代、友人と教室から抜け出す事ばかり
           考えていたり夏休みの開放感が甦ります)
          
     影揺れて人ゐる気配夏館・・・・・・・・軽井沢の風景を思い出して。

     歌の詞に我が道見つけパリ祭・・・・・「かもめパリ」の由来はパリ祭
        のとりで「かもめ」を独唱し、そこからネーミングしました。

     


機上の窓より
          7月3日(金) 6月句会(柿若葉)

大地覆ふ雲海視野に旅はじめ・・・・・・主宰に選んで頂きました(北海道の旅にて)
   
初恋の人夢にいて花火散る・・・・・・・男性の方々から選んで頂きました。

震災の轍残りて柿若葉 
  (柿若葉光放ちて洞爺湖は・・・北海道に柿は無いと言われこの句は却下される。
   しかし木があって実っても渋柿らしい・・・こんな事初めて知りました)


         6月9日(火)   5月句会(五月・聖五月)

童歌ふと口ずさむ聖五月・・・・・・・・・主宰に選んでいただきました

パレードは鼓笛先頭夏つばめ・・・・・・・横浜パレード
 
夏の雨傘傾けて譲る道
                夕立や雨の匂ひを零しけり
              
                サングラス別な自分になってみる

                取説の手垢のページ木下闇




              5月11日(月) 4月句会(囀り)

家を出る子のこころざし風光る・・・・・・主宰に選んで頂きました

春の花愛でる画伯の息づかひ・・・・・・・安野光雅展を観て

花冷えや遙けくなりし師の翼・・・・・・・俳句誌「浮巣」の主宰でした恩師天休翼氏逝去


          3月31日(火)  3月句会(桜・花)

あれそれで話し転がる花の昼・・・・・・・・・・・・・主宰に選んで頂きました 

    春野菜ならべ客待つ婆の笑み

        記憶装置備へる海馬木の芽時

               ポストマン春風纏ひ去りにけり


        3月5日(木)     2月句会(梅)

 きっといる混みしゲレンデ雪女郎 ・・・・・・ 主宰に選んで頂きました   

 文士らの白き息もれ文学館 ・・・・・・・・・ 主宰に選んで頂きました

    梅開き地球の体臭やわらげり

    土の香をほっこり纏ひ蕗の薹            

    験(げん)かつぐ西京味噌汁受験生    
     (最強の脳みそから・・・)              彩

                  1月24日(土)  1月句会(木枯らし)

殺戮(さつりく)のカラシニコフやパリは冬・・・・・主宰が時事俳句として選んでいただきました。
        (フランスパリ新聞社襲撃テロ事件に使われたのがカラシヒコフ銃・そのカラシニコフが
        殆どの方に理解されてませんでした。カラシニコフとはミハイル・カラシニコフが設計
        自動小銃を意味し子供も簡単に泥水に浸かっても使用が出来るとの事で知られています)

      木枯らしは遊び足らぬ子帰しけり

                     初夢を見たか見ないか忘れけり

         1月20日(火)
  新年句会


        郷土色散りばめ祝ふお節膳    彩

    幸先良く最高得点を頂き主宰にも選んで頂きました。


          2014年
             12月 ( 林檎・みかん )

林檎食む歯型小さき反抗児・・・・・・・主催に選んで頂き最高得点も頂く

何処よりみかんの香して小劇場・・・・・

紅葉山あんなセーター欲しくなる       彩

            10月〜11月 ( 露・白露・月)

裸婦の絵に心のぞかれそぞろ寒・・・・・・・・主宰に選んで頂きました

    流灯に方向音痴が紛れけり・・・・・・俳句大会で入選しました
     

白露や逆さに映る小宇宙        そぎ落とす邪念幾多や白露降る

つつましく平和に生きむ星月夜                            





                9月(露・白露)

現人神(あらひとがみ)足跡発表ななかまど・・・・・主宰の選句を頂けました

    シェスタと気取るあの人残暑かな・・・・シェスタ(スペイン語で昼寝etc)

         余命告ぐ友の電話や露しぐれ

      背泳ぎの空鰯雲引き連れて

            応援旗風を孕みて運動会

                 憲法九条果てなき議論長き夜



ダイヤモンドプリンセス
湾岸クルーズ船より
2014/7/26撮影

                8 月(天の川)

炎天の陸に人吐く飛鳥U・・・・・・・主宰に選句して頂けました。  (大桟橋に入港)

秋出水あまたの夢を呑みにけり・・・・主宰に選句して頂けました。  (広島土砂災害)
      
     隊列に怠けるのゐて秋の蟻     天の川ガザの夜空に輝けよ

     何処より若者沸きし祭りの夜    肉食ふ土用鰻は苦手です  

     炎昼の帆船デッキ歴史秘め・・・・・(帆船日本丸に乗船)
   
               7 月(海に関するもの)

白蓮の滾る(たぎる)思いや瀑布落つ ←主宰に選句して頂けました。

怒涛受けサーファー滑る夏の海      山滴る捨て子のような野の仏

読み返す赤毛のアンや夏帽子       台風や兵士のごとく雲走る     

           6月 (さくらんぼ)

さくらんぼ光りの粒ゆれ耳飾り

       双子の児赤い服着てさくらんぼ

            木下闇すわりたまえと古ベンチ

                  5月(夏兆す)

   糊利かすシーツにアイロン夏兆す
 

           薔薇の風ピアノは愛の音を生む

                 悪ガキのこの指止まれ夏の浜
 
            4月 (惜春)

 アレソレで通じる仲間春惜しむ      帰り来ぬ青春の日々春惜しむ

 おあいこの人に席空け春うらら      雪やなぎ奔放にゆれ墓守る

 記念樹の花桃孫の背丈越す        桜咲き街も心も桜色

 尼寺の春の宴の般若湯


                        3月 (朧)

    宙(そら)ガール朧の夜気に包まるる  (昨今宇宙観察のガールをそう呼ぶ)
  
         蔵のまち路地を練りゆく朧かな  (栃木蔵の街)

               天守より我が街望む梅日和    (小田原城)

   
             
             2月 (早春に関するもの)  
  
  下萌や地球やさしく膨らめり  ←高得点を頂きました

        窓開き雪の匂ひを楽しめり

               雪女地球すっぽり抱きをり


 
                1月 (雪だるま)

     漆黒の闇より零る除夜の鐘    ←主宰に選んで頂きました

     零下5℃家から見てる雪だるま   ←主宰に選んで頂きました

     目力のある亀泳ぐ冬館